冬がキライ【モノローグ #21】

冬がキライ【モノローグ #21】 MONOLOGUE

ぼくは冬がきらいです。
前にも書いたような気もしています。

子どもの頃は好きでした。
大人になってから、きらいになったのです。

どうゆうことかと言うと、クルマに乗るようになったのが原因です。

そう、冬がきらいというか、雪がきらいなのです。

ぼくはウッドベースを弾きますので、基本、移動はクルマです。

若いときに大雪の日にノーマルタイヤで帰ったことがありました。
もう歩いた方が早いのでは、くらいのゆっくりで運転したのですが、それでも滑ったときは恐怖でした。

ホントにちょっと滑っただけですが、あの恐怖は忘れられません。
あのときから雪がきらいになりました。

でも最近、冬の、雪の好きな部分を見つけてしまいました。

寒い晴れた日に、唐突と視界の遠くに現れる、雪化粧をした大きな山です。

あの圧倒的「神様」感。
うつくしさに見とれてしまいます。

これは子どものころには、わからなかった感覚です。

よく若い頃に戻りたいなどと言われますが、とんでもない。
ぼくは、うつくしいものを噛みしめられる今の方がいいです。

いまならこうやって、うつくしさをひとに伝えることもできますしね。

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