みなさんは、「ピッキング位置」を意識していますか?
右手の位置ですね。
なんとなく楽な位置に手を構えているかもしれません。
よく考えれば、ピッキング可能な場所は、ネックのつけ根から端のブリッジまで広くあります。
ぜひピッキング位置を意識するようにしてみてください。
さらに音楽の幅が広がりますよ。
エレキベース初心者はフロント/中間/リアのピッキング位置を意識する

おそらく初心者のかたは「フロント」で弾いている場合が多いと思います。
「フロント」と「リア」
ピッキング領域の、ヘッド方向のネック側を大雑把に「フロント」、楽器のお尻方向のブリッジ側を「リア」と呼びます。
ピックアップマイクが複数ついているベースは、ピックアップも同じように「フロント・リア」と呼びます。
フロントは丸い音
フロントでのピッキングは、弦のテンションも緩く、ウォームな柔らかい音が出ます。
そういった音が出したいシチュエーションでは、この部分を弾くと良いです。
シチュエーションと書きましたが、状況に応じて出す音を変えられるよう、普段から意識していけると良いですね。
フロントは少ない音数のときに
この位置は上で書いたようにテンションが低いので、弦の振幅が大きくなります。
なので速く弾くのには不向きです。
バラードのバッキングや、音数が少ないメロディなどを弾くのに向いている場所です。
リアは硬い音
リアは楽器の端の、ブリッジより10cmあたりを指します。
このあたりは弦のテンションが高く、高音成分の割合が多い「硬い音」になります。
リアは埋もれにくい
硬い音なので埋もれにくい特徴があります。
バンドで弾く場合には重要なポイントです。
速弾き向け
リアの位置はテンションが高いので、弦の振幅が小さくなります。
なのでフロントとは反対に速弾きに向いています。
ジャコ・パストリアスなども、速く弾くときはこの位置に右手を移動していますね。
「中間」のポジション
「中間」はフロントとリアの間です。
両方のアイノコの特徴を持ちます。
リアが難しい
まずフロントとリアでの、音や弾く感覚の違いを知ることが大切です。
そうして弾き比べてみると、リアでのピッキングが難しいことにも、やがて気づくでしょう。
弦の反発が強く、低音成分が低く感じられるので「この位置で本当に良いのか」という感想も持つかもしれません。
難しいことこそ練習
やはり練習は難しい場所でおこなうのが得策です。
できないことをするのが練習ですね。
こういった理由から、今後はリアの位置で弾くことも意識するようにしてみてください。
ピッキングが良い方向に変わってくると思います。
ちなみにぼくが大好きなミシェル・ンデゲオチェロも、リアで弾くことが多いです。
こんな音を出したいと思いませんか?
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聴くひとも意識する

楽器を弾く場合に、自分に聴こえる音を良い具合にすることは、まず大切になります。
余裕が出てきたら、聴いているひとの音も意識するようにしましょう。
今回書いた「リアで弾くこと」は、聴く側も意識したことになります。
音の輪郭がハッキリするので、聴きやすいんですね。
ぜひ今回のこと、取り入れてみてください。
それでは以上です。
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