ウッドベースの右手の弾き方【ジャズのピッチカート・指弾き】

ウッドベースの右手の弾き方【ジャズのピッチカート・指弾き】 JAZZ BASS TIPS

ベースの tacama です。
ジャズを 20年演奏しています。

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ジャズにおけるウッドベースの右手の弾き方について、ベーシックな部分をお伝えします。

右手については、有名ベーシストのなかでもけっこう違いがあって、ただしいフォームといえるものが、あるようで無いのが悩ましいところです。

指の長さがひとによって違うのが、その理由だとぼくは考えています。

この記事では、ぼくがたくさんのベーシストを分析して得たエッセンスをもとに、右手の弾き方についてお伝えしていきます。

ウッドベースの右手の弾き方

ウッドベースの右手の弾き方

使う指は2本なのですが、いろいろとバリエーションがあります。

親指は指板からはなさない

まず基本として、親指はずっと指板とくっついたままにします。
指板のヘリにふれたままです。

ふれたままではありますが、すべらせて当たる位置が変わるのはOKです。
そうでないと4本の弦を自由に弾けませんね。

親指をはなして弾く有名なかたもいますが、あくまで例外です。

人差し指と中指をそろえて弾く

2本の指をそろえて、1本の指のようにして弾きます。
ポール・チェンバースのスタイルです。

正確には、ポール・チェンバースというより、昔から伝わる伝統的な弾き方といった方がよいかもしれません。
いまでも多くのベーシストがこの弾き方をしています。

弾き方としては、そろえた指を弦に垂直方向に動かします。

弦をおおきく振幅(しんぷく)させることを考えましょう。

スナップを効かせるとベター

スナップを文章で伝えるのはむずかしいですが、コツとしては手首から先をリラックスさせることにつきます。

「手首から先を自分のものじゃない」と思うくらいに扱うとよいです。

リラックスすると自然にスナップを効かせられますので、まずはリラックスを意識しましょう。

※手首のスナップについて、別記事も書きました。

» 手首のスナップ、最初は大げさにやろう【ジャズベースのピッチカート】

オルタネイトピッキングへ進むまえに

2本そろえる弾き方に慣れたら、オルタネイトに進みましょう。
2本交互に弾くことです。
速いフレーズはオルタネイトの方が、やはり楽です。

ただし、そのまえに1本ずつ練習することをすすめます。
人差し指だけでピック、中指だけでピック、ですね。

オルタネイトがうまくいかない原因に、どちらかの指がうまく弾けていない、というのが多いからです。

オルタネイト

1本ずつ両方の指でうまく弾けるようになってきたら、オルタネイトにチャレンジしてみましょう。

コツは2本の指の下に空間をつくることです。

ななめ上の空中から弦へアプローチするかっこうになります。

オルタネイト(速弾き)

さらに高速のフレーズを弾く場合は、エレベ弾きをします。
より弦と指を垂直にして、速く弾く体勢をつくります。

弾きにくい場合は、弦高を少しさげると弾きやすくなります。

ぜひパーカーフレーズなどにチャレンジしてみてくださいね。

ウッドベースの右手は、けっこう人によってちがう

ウッドベースの右手は、けっこう人によってちがう

上でも書きましたが、有名ベーシストの間でも、けっこう右手のフォームが違います。

レイ・ブラウンは人差し指のみ

レイ・ブラウンが人差し指だけで弾くのは有名ですね。

ただ、レイ・ブラウンはオルタネイトでも弾けるにもかかわらず、1本で弾いているそうです。

おそらく1本の方がコントロールが楽だからだと思います。
ダイナミクス(音の大小)は圧倒的に1本の方がつけやすいです。

ポール・チェンバースが指をそろえて、すべてを弾いているのも、同じ理由かもしれませんね。

ロン・カーターは中指メイン

ロン・カーターは中指がメインです。
実はぼくも中指がメインです。

このあたりは、好みなども関係しているかもしれません。

記事はここまでです。

この記事は「ウッドベースの始め方、独学の練習法【初心者から中級者になるまで】」というページの一部分です。よろしければこちらもご覧ください。

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