【アルバムレビュー】「Adama」アヴィシャイ・コーエン(ベース)

【アルバムレビュー】「Adama」アヴィシャイ・コーエン(ベース) JAZZ TOPICS

ベースの tacama です。
ライブハウスなどで、ジャズを20年演奏しています。

YouTube と Instagram の方にも投稿しています。

この記事では、アヴィシャイ・コーエンというベーシストのアルバム「Adama」をレビューしたいと思います。

この「Adama」はぼくのベース人生を変えたといってもいいくらい、影響を受けたアルバムです。
かなりたくさん聴きました。

そもそもぼくはアヴィシャイ・コーエンを見てウッドベースを始めました。

チック・コリアのバンドでの演奏だったのですが、かなり衝撃を受けたのを覚えています。
「なんだあのかっこいい演奏と楽器は」

「Adama」はそんなアヴィシャイ・コーエンのソロ1作目のアルバムです。
1作目とは思えない素晴らしい内容です。

「Adama」アヴィシャイ・コーエン(ベース)

「Adama」アヴィシャイ・コーエン(ベース)

これは他でも読んだことがあるのですが、普通ベーシストのリーダー作はイマイチなことが多いのです。
その点このアルバムはホントにクオリティが高いです。

ベーステクニック

アヴィシャイ・コーエン自身のベーステクニックも、もちろんしっかり味わえます。
ベースの音色も最高です。

アヴィシャイ・コーエンの迫力ある音、正確な音程、エモーショナルなソロ、聴きどころ満載です。

ピッチカート(指弾き)だけでなく、アルコ(弓)も聴けます。
アルコも素晴らしいのがまたすごい。

曲がすはらしい

アヴィシャイ・コーエンが作曲家・編曲家としても素晴らしいのがこのアルバムでわかります。
どの曲も何度も聴きたくなるくらい魅力的です。

2管アレンジの曲が多いのですが、おもしろいのがトロンボーンが主旋律を弾いてることが多いのです。

これがこのアルバムを独特な雰囲気にさせるひとつの要因になっていると考えています。

独特な雰囲気と書きましたが、アルバムを通してアヴィシャイ・コーエンの出身地であるイスラエルの雰囲気を感じることができます。

曲によってはウードという弦楽器が使われていて、アラビアンな雰囲気をかもしだしています。

メンバーが豪華

基本メンバーは、

  • Avishai Cohen – bass
  • Steve Wilson – soprano sax
  • Steve Davis – trombone
  • Jason Lindner – piano
  • Amos Hoffman – guitar, oud
  • Jeff Ballard – drums, percussion

です。それに加えて、
チック・コリア(ピアノ、このアルバムではローズ)、ドン・アライアス(パーカッション)、ブラッド・メルドー(ピアノ)らが1曲だけ参加しています。

アヴィシャイ・コーエン自身はジャコ・パストリアスを聴いてベースを始めたのですが、ずっとジャコのバンドメンバーをつとめたドン・アライアスとの共演は、両方のファンであるぼくには感動的でした。

その他、アヴィシャイ・コーエンが聴けるオススメのアルバム

その他、アヴィシャイ・コーエンが聴けるオススメのアルバム

「Adama」以外にもアヴィシャイ・コーエンを堪能できるアルバムはたくさんあります。

中でも特にアヴィシャイ・コーエンのベースを楽しめるアルバムを紹介したいと思います。

Devotion

Stretch Records

アヴィシャイ・コーエンのソロ2作目です。
「Adama」の雰囲気をまた楽しむことができます。

このアルバムではエレキベースも聴けます。

Change - Origin

Stretch Records

チック・コリアのグループのアルバムです。

ぼくはこのアルバムのアヴィシャイ・コーエンが大好きです。
音色といい存在感といい、いい感じです。

Past, Present & Futures - Chick Corea

ユニバーサル インターナショナル

チック・コリアのピアノトリオです。
ピアノトリオなので、ベースがより楽しめます。
1曲目のユニゾンは圧巻です。

記事はここまでです。
ぜひ一緒にアヴィシャイ・コーエンのファンになりましょう。

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