ベースの tacama です。
ウッドベース・コントラバスを弾いて 20年になります。
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この文章では、ウッドベース・コントラバスを弾くことにおいて、知っておきたい「ハーモニクスの鳴る位置」について書きます。
ハーモニクス、別名フラジオレットはチューニングでも使いますし、通常のフレーズ内でも使えます。
音程の確認にもつかえます。
ハーモニクスの鳴らし方やチューニング、音程確認については、
» 耳でチューニングしよう【ウッドベース/コントラバスの音程練習】
» ウッドベースの音程チェック方法【音程改善にかなり効果あります】
の記事をチェックしてみてください。
ハーモニクスは実は楽器のいたるところで鳴るのですが、この文章では6ヶ所をおぼえてもらおうと思います。
ウッドベース/コントラバスのハーモニクス、6つポジションを知るべき
鳴らしやすい順に説明していきます。
場所を示すのには、「フレット」の概念をつかうことにします。
解放弦を "0" として、数字をふっていく考えです。
タブ譜として、ギターやエレキベースでよくつかわれます。
12フレット
各解放弦のオクターブ上の音が鳴ります。
1弦(G線)なら「ソ」ですね。
弦の長さの、ちょうど半分の位置になるわけです。
また、ハーモニクスと実際に押弦したときの音が、まったく同じ音になります。
まったく同じになるのは、12フレットだけです。
7フレット
各解放弦の音名からすると、5度の音が鳴ります。
1弦なら「レ」ですね。
この場所は、実際に押弦した音と "同じ音名" になります。
オクターブ違いの音です。
5フレット
各解放弦の音名と同じ音がなります。
1弦なら「ソ」ですね。
解放弦からすると、2オクターブ上の音が鳴っています。
弦の長さの、1/4 になるわけです。
4・9フレット
各解放弦の音名からすると、長3度が鳴ります。
1弦なら「シ」ですね。
3フレット
各解放弦の音名からすると、5度が鳴ります。
1弦なら「レ」ですね。
ここは、弓でないと鳴らしづらいかもしれません。
以上のハーモニクスは、実際に弾いて確認してみてください。
より深く知りたい場合は、
「チェロ弦上に秘められた生命 R.キャロライン・ボーザンケー(著), 近藤フミ子(訳)」
の本が参考になるでしょう。
絶版でしたら、図書館を探してみてください。
» 国立国会図書館サーチ
ハーモニクスといえば、やっぱりジャコ・パストリアス
ベースでハーモニクスといえば、やはり「ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)」が、まず頭に浮かびます。
エレキベースの偉人ですが、まさにパイオニアと呼べる人物でした。
世界が衝撃を受けたこの演奏を知らないかたもいらっしゃるので、あげておきます。
「Jaco Pastorius - "Portrait of Tracy"」
ベースでもこんなにキレイな高音のメロディが弾けるのですね。
楽譜は Amazon などで買うことができます。
それではまた別の記事で。